ワンポイント No.28 : Ⅰ-고 있다とⅢ-있다の使い分けついて


  1)
Ⅰ-고 있다있다の使い分け(基本編)
 

進行

完了の状態の継続

自動詞

고 있다

있다

他動詞

고 있다

      


  2)
Ⅰ-고 있다있다の使い分け(応用編)

  代表例 限界/非限界
(※1)
進行 完了の状態の継続

自動詞

가다 限界動詞 고 있다 있다 가다,오다,뜨다,떨어지다,오르다,내리다

行く,来る,昇る,落ちる,登る,降りる

앉다

限界動詞(※2)

(進行無し)

なし(※3)

(反復は可)

있다 앉다,서다,숨다,남다,피다,죽다,꺼지다

座る,立つ,隠れる,残る,咲く,死ぬ,消える

놀다 非限界動詞 고 있다 なし 놀다,자다,울다,웃다,빛나다,흐르다

遊ぶ,寝る,泣く,笑う,輝く,流れる

他動詞

타다 限界動詞 なし(※3)

(反復は可)

고 있다 타다 , 쥐다 , 감다 , 들다

乗る , 握る , つむる , 持つ

먹다 非限界動詞 고 있다 なし 먹다 , 보다 , 닦다, 나누다

食べる , 見る , 磨く , 交わす


※1:限界/非限界動詞の違い:「動作の完了」のアスペクトを持つ。非限界動詞は持たない。
アスペクトとは:「始まりと終わりを持つある動きの過程を、その過程のどの段階に注目して表現するか、
による表現の使い分け」

※2:限界動詞の進行無し:
앉다座る、서다立つ、숨다隠れる、남다残る、피다咲く、죽다死ぬ
など、進行状態がない(又は有っても瞬間的な)ものは、Ⅰ-
고 있다にならない。
ただし反復表現は、Ⅰ-
고 있다を使用する。

※3:反復:複数で、その動作を行う場合や、反復(習慣など)
例:
사람들이 순서대로 앉고 있다. 「人々が順番に座っている。」

※4:他動詞は、ほぼⅠ-
고 있다になる。 
例外:
쓰다は「Ⅲ -있다」で動作の結果の継続をあらわす 例:글자가 있다(字が書いてある)

その他 アスペクトを持たない動詞がごく一部存在
결혼하다(結婚する)と닮다(似る)は、それぞれ、「결혼했다.」「닮았다.」で、~しているという表現になる。
ただし、これも上記※3のように反復になる場合は、Ⅰ-
고 있다を使用する。
例:
전체의 1%의 사람들이 외국인과 결혼하고 있다. (全体の1%の人が外国人と結婚している)

尊敬形の ~していらっしゃる
Ⅰ-
고 계시다」を使う。「Ⅱ-시고 있다」や「Ⅱ-시고 계시다」には、ほとんどならない。

同じ単語でも
살아 있다(生きている) 살고 있다(暮している)のように意味によって違う場合有り。

備考:神戸より西では現在進行形を『しよるetc』、現在完了形を『しとるetc.』を使用し、
使い分けをしているので、方言話者は使い分けが容易かもしれません。


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